中古住宅を400万円でリフォームした話②
移転しました。
リフォームする前にやったこと
リフォームをするにあたり、個人の大工さん2名、工務店2社、
市内で大きく広告を出している会社1社に相談しました。
見積書を出して対応してくれたのは、某会社のみです。
家を見ただけで、何も言わず断られたこともあります。
その会社は工事内容や対応は良かったのですが、
金額が800万円以上と高くどうしたものか迷っていました。
全面リフォームになるので、引越しもしなければいけません。
そこで、いろいろ調べてみたところ、
市の建築指導課で実施している、
既存建築物耐震改修工事費等補助金制度
があることを知り、利用してみました。
私達が前述の会社を指定することもできるし、
市に丸投げもできます。
調べてみると、東京都では文京区や田園調布がある大田区、
名古屋市でも実施されているので、1度お住いのところで
調べてみてはいかがでしょうか。
(私の調べ方が悪いのかもしれませんが、
この制度を大阪市や博多市では見つける
ことができませんでした。)
この補助金制度は、昭和56年5月31日以前に建てられた建物
が対象となります。
(平成29年現在、築36年以上の建物)
我が家の場合、昭和39年築(築50年)なので適応されました。
リフォーム図面 ビフォー&アフター
リフォーム前 黄色部分がリフォーム部分
リフォーム後
補助金を利用してみて
【金銭的メリット】
実際の補助金額
耐震補強設計費¥315,000 この内補助金は、¥200,000
となり、自己負担は、¥172,500でした。
耐震化工事は、総額¥5,000,000で、その内補助金が¥1,000,000
支給されました。
この補助金は所得に含まれるため、一時的に税金が増えると聞いて
いたのですが、今、この記事を書くために市のHPを見たところ、
住宅の耐震改修に伴う所得税の特別控除
が適用されるので、遡って手続きしてみようと思います。
また、部分改修だったので、引っ越しすることなくすみました。
公的機関を通したことで、信用のある会社、職人さんに携わって
頂きました。
前述の某会社は折り合いがつかず、契約には至らず、
設計事務所や市役所の指定業社と契約しました。
我が家のリフォーム工事は、直近に子供たちが通う小学校の建て替え
に関わった大工さんが1人で施工してくれました。
また、施主支給にも対応してくれ、特にキッチンは納得のいくものに
なりました。
今でも、工事の監督さんは、何かと不都合があるときは相談に乗って
いただいています。
【耐震化リフォームの内容】
難しいので要点だけ書きます。
耐震化で
評点0.34→0.73
となりました。
参考:木造住宅の耐震診断では評点が
1.5以上は「倒壊しない」
1.5未満は「一応倒壊しない」
0.7以上1.0未満は「倒壊する可能性がある」
0.7未満は「倒壊する可能性が高い」
とされていますが、絶対的ではないので一つの目安と捉えてください
本当は、1.5以上欲しかったのですが、0.73でもいいようです。
リフォーム期間は、2ヶ月間でした。
【反省】
ここまでしかやらない!と強い意思で決めないと、古いところが
目についてあれもこれもやりたくなり、金額が膨れ上がりました。
400万円は、最低限かかった費用になります。
(2階の畳の表替えや子供が穴を開けた襖など替えてしまいました)
まとめ
リフォーム時の、我が家の条件は
・使える金額が限られている
・早く快適に安全に生活したい
でした。
住宅のリフォーム会社に相談に行くと
決まって家を丸ごとリフォームするプランを
提案されてしまい、予算が大幅に膨れます。
こちらは、建築に関してはわからないので、
安くしたくても、どこをどう削っていいかわかりません。
もちろん丸ごとリフォームできたらどんなにいいかわかりませんが、
前回の家の考察でも書いたように、私達は、一時的な仮の住まいという
スタンスなので、必要最底限のリフォームで良かったのです。
その点、公的機関を利用することによって、
構造計算をしてもらい、必要十分の耐震化と予算内のリフォーム
ができ、安心を手に入れることができました。